2011年09月05日
無錫で「新エネルギー博覧会」11月3ー5日、太陽光発電など
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

中国国際貿易促進委員会と江蘇省は11月3日から5日の3日間、無錫市太湖国際博覧会センターで「第3回(無錫)新エネルギー博覧会」を開く。

2009年にスタートした同博覧会は、国内外から大きな関心を呼び翌10年には展示場面積1万5,000平方メートルの会場にサンテックなど130社が出展(520ブース)、6,000人が入場した。フォーラム会場には1,500人が参加した。

第3回は昨年とほぼ同じ規模で開催する予定。フォーラムには各国政府関係者、業界団体、研究者企業代表など専門家が参加する。サブフォーラムとしてグローバルPV産業調達、12年ソーラパワー市場展望、PVスタンダード&技術などについて講演が行われる。

展示会では太陽光発電、太陽光利用、新エネルギー自動車に関する新部品、技術、装備などが出展される。

太陽光発電は安心・安全な電力が供給できるというので日本メーカーは開発に力を入れ、05年にはシャープが世界トップ、京セラが3位、三洋電機が4位、三菱電機が5位と世界をリードしていた。これが10年になると日本勢は5位以下に後退した。

日本政府が94年から続けていた補助金を05年にうち切った(09年に復活)ためである。現在は米ファースト・ソーラ、独Qセルズ、中国サンテックパワーなどが上位にある。ただ、再生エネルギー法の成立(9月)によって日本勢も漸く増産や販促に動き出している。

ソーラフロンティア(昭和シエルの子会社)が宮崎県に薄膜太陽電池の90万キロワット(9月)を完成するのをはじめ、京セラや三菱電機などが事業強化に力を入れている。また、住宅用で東芝と大和ハウスはパネルと蓄電池を組み合わせたシステムを発売した。

韓国のサムソングループの積極局的な追い上げも見逃せない。当面の課題はコスト削減だが、発電の効率アップ、量産化などでの競争が高まるものとみられている。