2011年09月07日 | |
カネカ、ディスプレイ用薄膜トランジスタ向け絶縁材料を開発 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:カネカ |
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カネカは7日、ディスプレイ用薄膜トランジスタ(TFT)向け絶縁材料となる、耐熱感光性樹脂「ILLUMIKA」を開発したと発表した。2011年10月の販売開始を目指す。 TFTの絶縁膜には、これまでも窒化ケイ素等の無機材料が多く使用されてきたが、製造コストや設備投資の低減、省エネといった点から真空装置を使わない塗布型絶縁膜の開発が期待されている。 また、フレキシブルディスプレイにおいては、基板として使うプラスチックの選択肢を広げるため、より低温で製膜できる材料が望まれている。 「ILLUMIKA」は有機TFT向けの絶縁膜用としてユーザーの評価も高いところから、同社では早期に本格販売したいとしている。 今後は、高い絶縁信頼性を活かして酸化物TFT用絶縁膜、タッチパネル用絶縁膜への展開も含めフレキシブルディスプレイを中心に塗布型絶縁膜材料として展開し、5年後に50億円の販売を目指す。 ディスプレイ市場に向けた「ILLUMIKA」の特徴は以下の通り。 (1)塗布プロセスの適用によりプロセス簡略化が可能。 (2)当社保有の材料設計技術をベースに光硬化反応と熱硬化反応を併用することで緻密な架橋構造を実現し低温・短時間(120℃・10分)のプロセスでも高い絶縁信頼性を確保。 (3)ユーザーの要望に応じて誘電率や表面疎水性(水接触角70度から110度)のコントロールが可能。 (4)フォトリソグラフィー性によりミクロンレベルのパターニングが可能。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1315365135.pdf |