2011年09月08日 |
NEDO、高伝導率・高機械耐久性の導電性ゴムを開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO |
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7日、委託先である技術研究組合の単層CNT融合新材料研究開発機構(TASC)が高伝導率・高機械耐久性を併せ持つ導電性ゴム材料の開発に成功したと発表した。従来のカーボンブラックを用いた導電性ゴムの100倍の導電率を有しつつ、約5000回の破断耐久試験に耐えうる材料を実現した。 これは、従来のカーボンナノチューブ(CNT)に比べて長軸方向に長く高純度であるというSG-CNTの特徴を生かし、特殊な方法を用いてSG-CNTの切断を抑えながらバンドルをほぐすことに成功した。 さらに、CNT同士の凝集を抑えながらゴム中に分散させることにより従来に比べて数10倍-数100倍の高い導電性を持つ導電性ゴムの開発に成功した。 とくに、これまで高い導電性を発現させる際の課題であった耐久性を解決したうえ、変形時に導電性が低下しないという特徴も得られた。このため今後、レーザープリンター用帯電ロールやフレキシブルデバイス(フレキシブル配線)を含む様々な分野でブレークスルーになることが期待される。 |