2001年02月14日 |
タイ・NPCのクラッカーが小トラブル |
3月末まで20%の操業短縮か |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:エクソンモービル |
エチレンセンターや大手商社が入手した情報によると、タイの石油化学企業・NPCは先週末にエタンクラッカーのマイナー・トラブルを起こして稼働率の調整に踏み切った模様。詳細は明らかでないが、今年3月末までの間、稼動率を80%どころに抑えていく計画と伝えられる。 NPCが保有しているエタンクラッカーのエチレン生産能力は年間40万トン。タイではこのほかにTPI(タイペトロケミカル)、TOC(タイオレフィンズ)、ROC(ラヨンオレフィン)の三つのエチレンセンターが操業しているが、NPCは唯一エタンを原料にしていることもあってコスト競争力に優れており、このためこれまで一貫してフル操業を続けてきている。 シンガポールのエクソンモービルケミカルの年産80万トンエチレンプラントの立ち上がりが大幅に遅れている折りだけに、今回のNPCの操業ダウンは小幅とは言えアジア地域全体の需給に少なからず影響を及ぼすとの見方が関係筋には多い。 |