2011年09月13日
帝人ファイバー、高異型特殊断面繊維「オクタ」を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人ファイバー

帝人ファイバー(本社・大阪市中央区、福島敏秀社長)はこのほど、吸汗速乾、軽量、遮熱・断熱、嵩高などの機能を持つ高異型特殊断面ポリエステル繊維を開発した。関連特許を2件申請中。

来年4月から「オクタ」のブランドで販売を開始する。

「オクタ」は、同社独自の高異型特殊断面製糸技術を駆使し、中空糸に8本の突起を放射線状に配列した、従来にない高異型特殊断面繊維。放射線状に配列した8本の突起が生み出す繊維間の空隙が、吸汗速乾性や嵩高性などの機能性を発揮するほか、中空糸の軽量感や遮熱・断熱性をさらに向上させたのが大きな特徴である。

また、仮撚加工や混繊加工、精紡交撚(短繊維の複合加工法)による他素材との複合加工も可能である。

同社は、来年4月からインナー用途、ファッション衣料用途をはじめ、幅広い用途に原糸販売を開始する。

原糸販売価格は、1キログラム当たり1000-1500円。初年度100トン、2015年度に300トンの販売を計画している。