2011年09月15日
産総研、次世代蓄電池用セラミックス電解質シートを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

産業技術総合研究所は14日、室温で高いリチウムイオン伝導性を示す柔軟で薄い次世代蓄電池用セラミックス電解質シートの開発に成功したと発表した。

今回開発したセラミックス電解質シートは、新たな焼成プロセス技術によって従来困難であった粒界抵抗の低減を実現し、室温で高い総合伝導率(1×10-3s/cm)を示す。また、大面積で薄い電解質シートを従来よりも少ない製造エネルギーで作製することができる。

このため、安全性の高い全固体型のリチウムイオン電池(LiB)のセラミックス電解質として期待される。
とくに、耐水性に優れるため、次世代蓄電池用として期待されるリチウムー空気電池の電解質材料として利用でき、高性能蓄電池開発を大きく加速させることが期待される。