2001年02月14日
三井化学、今月からAN10%強の減産実施
需給環境一転、需要見合い生産継続
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井化学

 三井化学は、AN(アクリロニトリル)の需給軟化が進んでいることから、今月から10%強の減産を実施に踏み切った。
 同社は、大阪工場に年産5万9,500トンのAN製造設備をもつが、アクリルアマイド向の自消分のほか、アクリル繊維、ABS樹脂向けに外販を行っている。アクリル繊維向けは、中国の買い控えなどもあり昨年4Qから一転して需給緩和に向かっており、ABS樹脂についても国内各社の減産が継続、こうした状況から同社でも減産に踏み切ったもの。
 AN需給は、昨年10月までは需給ショート状態となっており、各社では玉繰りに支障が出る状況となっていた。しかし、11月後半から中国、インドのアクリル繊維メーカーが相次いで減産入り、供給面でも台湾FPC、米国ソルーシアの新増設もあり、状況が一転している。