2011年09月26日
大連市が「エコ科技タウン」説明会、先進技術導入
【カテゴリー】:海外
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大連市は22日、東京・虎ノ門のホテルオークラで同市が渤海に面した甘井子区に建設しているエコ科技タウン「大連生態科学技術新城」の説明会を開き、参加を呼びかけた。曲暁飛・副市長、孫明・市政府副秘書長らが出席、同新城の理念、具体計画などを語った。

同新城は大連市の主要市街部にあり交通便利な地区。国際空港から5キロ、新しい列車ターミナルから12キロ、大連港のふ頭ターミナルから15キロ、2015年には地下鉄4号線が開通する。計画面積は65平方キロである。

南部に大連西郊国家森林公園、西部に大連金龍寺国家森林公園があり、まさに景勝地の森林タウン。同新城は国際的にトップレベルの生態都市を目指す。

雨水の回収、水熱源ヒートポンプ、地熱ポンプ、太陽光エネルギー、LEDなどの技術を導入する予定。また、これから建設する建物には中国のグリーン建築基準、米国のLFFDなどの国際生態建築基準を参考にグリーンの低酸素建物を建設し、市の省エネ・廃棄物削減のモデル推進地区を目指す。

このようなインフラ整備を進める一方で、同新城は知能技術を応用したインテリジェントタウンを実現する。
ワイヤレスネットワーク、知能型電力網、知能交通、知能型コミュニティなど。ことし中に大型データセンターを建設、東北地区初のクラウドコンピーューテングセンターとする。

さらに国際コミュティを構築する。大連で働き、生活する外国人と中国の海外留学生を集約、国際化の教育と医療環境を整える。すでに日本人学校(毎年約5,000人が卒業)があり、欧米系の国際学校と国際病院プロジェクトも進みつつある。

中国の有名なソフトウエアパークと大連億達グループが共同で建設した「核心スタート区」は面積50万平方メートルで、建設水準、生態水準、インテリジェント水準の高い住居、教育設備、商業面積を持つ地区として年内から来年にかけて動き出す。

コールセンターを中心とする北方生態慧谷プロジェクトはアウトソーシングサービス、不動産ネット、創業孵化器を代表とする振興産業を主力にしている。投資額25億元。また、独JSKが設計した大連未来城は産業の発展と幸福な生活がテーマでニュータウンモデル。投資額300億元。総面積10平方キロ。

大連は面積1万2,500平方キロ、人口613万人。2010年のGDPは5,158億元。国際的な開放都市である。
外国企業は1万4,000社を数え、うち日本企業は東芝、パナソニック、キヤノン、TDK 、三菱電機、コニカミノルタなど4,000社。

市は今後の重点産業として工業設計とR&D、新IT技術、文化創新、土地開発の新モデルなどを奨励している。

問い合わせは国際貿易促進協会(TEL:03-6740-8271)