2011年09月26日
三菱樹脂、デシカント空調機1号機、東工大に納入
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三菱樹脂
導入例(三菱化学小田原事業所)

三菱樹脂は26日、子会社の三菱樹脂販売(本社:東京都中央区、小川了平社長)を通じてマーケティング活動を開始した、独自構造のデシカント空調機「AQSOR・デシカント空調機」(商品名)の第1号機納入先が東京都・目黒区の東京工業大学・環境エネルギーイノベーション棟(大岡山キャンパス)に決まったと発表した。

デシカント空調機とは、水蒸気吸着剤を使って空気中の水蒸気(湿度)を調整する空調設備のことで、三菱樹脂は独自開発の機能性吸着剤「AQSOA」を搭載した空調機を2009年からテスト販売し、三菱化学小田原事業所などに納入してきた。

一般的な吸着剤であるシリカゲルを用いた空調機に比べて、低い温度領域で効率よく水蒸気を放出(再生)することができる点に特長がある。採用を決めた東工大でも「燃料電池の50℃の排熱が利用できるなど、エネルギーの有効利用につながるのは大きい」といっている。

今後は、空調用冷却塔(クーリングタワー)で販売実績を持つ子会社三菱樹脂販売のチャネルを活用し、デシカント空調機の拡販に注力する。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1317003869.pdf