2000年08月23日
今秋からボトルメーカーが再生ペレットの品質確認へ
循環型PETボトルリサイクル技術開発、順調に進展
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:NEDO

 通産省基礎産業局によると、同局が推進している「循環型PETボトルリサイクル技術開発」は狙いとおり順調に進展、今秋からはパイロットプラントによる製品の品質確認作業が開始されることになった。9月末から10月はじめにかけてPETボトルの加工メーカーが再生ペレットをボトルに成形加工して品質・機能等を様々な観点からチェックする。
 同技術開発は、使用済みPETボトルを破砕・洗浄した後で解重合等の工程を経てモノマーのBHET(ビス‐β‐ヒドロキシエチルテレフタレート)に戻し、さらに溶融重合と固相重合を加えてPETボトル用樹脂に還元するというもの。NEDOの委託を受けた日本クリーンジャパンセンターにアイエス社が協力して開発を進めているところ。7月上旬に日量300キログラム能力のパイロットプラントが完成、現在は実証試験が行われている。
 この製品の品質等がボトル加工メーカーによって確認され、安全性も評価されれば実用化の段階に移ることになる。
 実用化に当たっては、日本ポリエステルリサイクル社が平成13年度中に年2万5,000トン能力の再生プラントを建設する計画である。また、同装置の稼動状況によっては同5万トンの第2号機を建設することにもなりそう。