2011年09月28日
磁気浮上遠心式補助人工心臓でJST大学発ベンチャー設立
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:科学技術振興機構

科学技術振興機構(JST)は28日、平成20年度から東京医科歯科大学に委託していた「ディスポ(使い捨て)式、磁気浮上遠心血液ポンプの研究開発」について、東京工業大学と共同で独自の最先端磁気浮上技術を用いて体外設置型磁気浮上遠心血液ポンプの開発に成功するとともに、研究開発メンバーが出資しJST大学発ベンチャー企業「メドテックハート」を設立したと発表した。

この人工補助心臓は、1週間から1カ月間使用可能で、生体適合性にも優れている。この期間に対応した補助循環装置は、救急救命治療室に運び込まれる急性心筋梗塞などの患者への中期的な循環補助・治療を可能にし、次の治療手段の構築や選択につながるなど、ドナー不足により心臓移植が困難な重症心不全患者の生きるための福音となることが期待される。