2001年02月13日
経済産業省、ユニチカ販売の「事業再構築計画」認定
第三者割当増減資、累積赤字解消へ
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:ユニチカ、経済産業省

 経済産業省はユニチカの子会社、ユニチカ販売から申請のあった再構築計画を、産業活力再生特別措置法に基づく「事業再構築計画」として認定した。認定は9日付で行った。
 計画によると、ユニチカ販売(資本金4億9,000万円、ユニチカの100%出資)は、ユニチカの全額引受けによる第三者割当増資により資本金を15億7,000万円に増資したあと15億2,000万円の減資を行ない、減資後の資本金を5,000万円とする。これによって財務体質の改善と経営基盤の強化を図る。また新商品の開発、製造により販売を拡大、2002年度には1999年度に比べ従業員一人当たりの付加価値(営業利益、人件費及び原価償却費の合計を期末従業員数で割った値)を33%向上させるとしている。
 繊維製品卸売り業界は消費市況の低迷、小売店頭価格の下落、アジア諸国からの低価格輸入品の増加など厳しい商況下で苦戦を強いられ、「単なる生産性の向上だけでは解決し得ない経済環境になっている」と同社では説明している。