2011年09月30日
8月の鉱工業指数、化学工業低下、プラスチック製品は上昇
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:経済産業省

経産省が30日発表した8月の鉱工業指数(2005年=100、季節調整済み)速報値は、生産が前月比0.8%上昇の93.7で5カ月連続の上昇。出荷も0.3%上昇の94.7と4カ月連続のプラスとなった。

製造工業生産予測調査によると、9月低下の後、10月は上昇を予測している。

基調判断は「総じてみれば、生産は東日本大震災の影響からほぼ回復したものの、先行きについては注視する必要がある」で、前月の「大震災の影響から回復しつつある」をやや上方修正した。

8月に生産が上昇した業種は、自動車、トラックなどの輸送機械工業、鉄鋼業、電子部品・デバイス工業など16業種中11業種で、情報通信機械工業、化学工業(徐、医薬品)など4業種が低下、その他工業は前月と変わらずだった。プラスチック製品工業はわずかにプラスとなった。

化学工業(除、医薬品)は生産が前月比0.4%低下の89.0、出荷0.2%低下の96.4、在庫0.2%上昇の104.5、在庫率は3.2%低下の120.5だった。生産、出荷とも2カ月連続のマイナス。

プラスチック製品工業は生産が前月比0.3%上昇の88.2、出荷1.6%上昇の87.4、在庫は0.5上昇の97.7で、在庫率は2.8%低下の113.0だった。生産の上昇は3カ月ぶり、出荷の上昇は2カ月ぶりとなる。