2011年10月05日 |
BASFとイネオスのスチレン系JV 「 Styrolution 」営業開始 |
【カテゴリー】:海外(経営) 【関連企業・団体】:BASF、Ineos |
BASFとイネオスのスチレン系事業を統合した50/50JVのStyrolutionが、各国の独禁法当局の承認を得て、10月1日に発足した。 BASFとイネオスは昨年11月30日、両社のスチレン、PS、ABS、SBC、その他スチレン系コポリマーとそのブレンドの事業を新しい50/50JVのStyrolutionに統合すると発表した。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/30308 新会社の製品は、スチレンモノマー、PS、ABS、SBC、スチレン系コポリマー(SANなど)と、それらのブレンド(ABS/PA、ASA/PA、ASA/PC)で、同社によると、SM、PS、コポリマーでは世界第一、ABSでは世界第二となる。 2010年ベースの売上高は6,441百万ユーロで、内訳はSMが31%、PSが36%、ABSが24%、コポリマーが9%となっている。 地域別では、欧州が48%、米大陸が29%、アジアが23%となっている。 なお、当初新会社に含まれるとしていたイネオスのスペインのABS(18万トン)は独禁法当局の指示でイネオスに残り(社名をElixとする)、今後売却される。 社名は“Styrenics” と“Solution”を合成した。 なお、BASFと並ぶスチレン系の大手であったダウも、スチレン系事業のスタイロンを投資会社Bain Capital Partnersに売却している。 (ダウはスタイロン7.5%を出資) 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/29261 |