2011年10月06日
農水省、「農地・森林等の放射性物質の除去・低減技術」開発へ
【カテゴリー】:行政/団体(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は、平成24年度予算概算要求の重点事項に「農地・森林等の放射性物質の除去・低減技術の開発」を盛り込み、2億7400万円を要求した。農地・森林等の放射性物質の除去技術を開発することで、被災地での営農・生活の早期再開に貢献するのが狙い。

具体的には、
(1)高濃度汚染地域における土壌除去体系の構築・実証(土壌除染作業を安全かつ効率的に実施するための技術開発体系の構築・実証・作業マニュアルの作成)
(2)高濃度汚染土壌の現場における処分技術の開発(汚染土壌の減容・処分技術の開発・実証、放射性物質の高吸収植物の更なる探索等、化学的・生物学的除染手法の高度化を組み合わせた土壌の浄化技術体系を開発)
(3)森林内の放射性物質に由来する影響を低減させる技術の開発(農地・集落に隣接する森林等の放射線量を低減させる技術を開発するとともに、森林から流出する水等に含まれる放射性物質の挙動分析と影響評価を実施)
(4)放射性物質を含む作物等の安全な減容・安定化技術の開発(放射性物質で汚染された雑草、落葉、枝等さまざまな作物等を安全かつ効率的に保管するため、その特性に応じてペレット化やチップ化を行う技術の開発)
―に取り組む。

被災地での営農・生活を早期に可能とするためには、総合的な技術開発を実施することが必要と判断した。