2011年10月12日
ポリプラスチックス、新ソリューション技術を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:ポリプラスチックス

ポリプラスチックス(本社・東京都港区、後藤昇社長)は12日、ユーザーが新たな部品を開発する際に利用できる新しいソリューション技術として、断熱成形技術「アドバサーモ」、金属と樹脂の複合化技術「レザリッジ」、樹脂特性を考慮した軽量化設計技術「練成解析」を開発したと発表した。

「アドバサーモ」は、金型のキャビティ部分を熱伝導性の低い材質(セラミックス系)でコーティングした金型を用いる射出成形技術で、高結晶化・表面平滑化による品質向上、アニーリング・バリ低減・ハイサイクル化によるコストダウンが図れるのが特徴。金型を150℃から80℃に低温化することで、強度向上とバリのない成形を同時に可能とした。

「レザリッジ」は、レーザ処理により、接合に適した金属表面を形成し、同社材料技術と射出成形技術により樹脂と金属を強固に接合する技術で、品質向上、部品点数の削減・工程時間の短縮によるコストダウン、薬品・化成品を使わないことで環境負荷の低減が図れるのが特徴。とくに、小型・軽量化、新機能付与(防水性向上、放熱性向上)を可能にできる。

「練成解析」は、シミュレーション技術では得られない形状設計・金型設計ノウハウを駆使して同社材料で最適形状を導き出す独自の設計手法であり、部品の軽量化を進めながら耐久性向上やそり変形低減を達成できる最適な製品形状を導き出せる。すでに自動車部品で、最大50%の軽量化を実現した実績がある。

いずれの技術開発も、同社のエンジニアリングプラスチック(エンプラ)に付加価値を付けるのが狙いであり、この新ソリューション技術をテコにエンプラの拡販につなげる方針である。