2011年10月19日
富士フィルム、患者負担の少ない 経鼻内視鏡 新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは19日、新開発した画像センサーとレンズにより高画質画像を実現した経鼻内視鏡「EG-580NW」を10月20日から富士フイルムメディカル社を通じて発売すると発表した。検査時に鼻から挿入しても患者への負担が少なく、クリアな画像が得られるのが特徴。

同社は、2002年に先端部径が5.9ミリと細く、しなやかで鼻から挿入しやすいという経鼻内視鏡(スコープ)を発売し、普及に取り組んできた。経鼻スコープの場合、口から入れる経口内視鏡よりも患者負担が少なく、検査中でも会話ができることなどから、現在、日本だけでなく、アジアやヨーロッパなどにも広がっている。

新発売のスコープ「EG-580NW」は、新たに開発した独自の画像センサー「スーパーCCDハニカム」を搭載し、高い解像度を実現することで、微細な血管走行等の描写力向上を図った。

また、カメラレンズの設計技術を生かし、内視鏡用に適したレンズを開発した。この結果、中心部から周辺部まで歪みの少ないクリアな画像が写し出せるようになった。また、病変部には3ミリまで接近できる。このため観察の範囲・性能が拡大した。

販売価格は、ユーザー渡し:330万円(税別)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1318986298.pdf