2011年10月20日
日本触媒、川崎でコンクリート混和剤用ポリマー増設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒
日本触媒・川崎製造所(中央部分)

先にコンクリートの乾燥収縮低減剤「アクアガード」の新規生産を発表(既報)した日本触媒は20日、さらにコンクリート混和剤用ポリマー「アクアロック」(ポリカルボン酸系ポリマー)プラントを増設すると発表した。

川崎工場の現有年産5万トン設備に1万6000トの反応釜を増強し、同6万6000トンに拡大する。来春完成の予定。

「アクアガード」がコンクリートのひび割れ防止に適しているのに対して、「アクアロック」はクリートの“流動性“を高める効果がある。少ない水で高強度のビルなどが建てられる。1987年から事業化してきた。

「アクアロック」は、同社が独自開発したポリカルボン酸系ポリマー(アクアガードはEO系ポリマー)で、現在、川崎(5万トン)、姫路(1万トン)、中国(1万トン)、米国(1万5000トン)の4拠点に合計8万5000トンの生産能力を有している。増設後は10万1000トンとなる。

世界のセメント需要は現在約30億トンと推定されているが、そのうちの約4分の3はアジア域内で消費されており、特に中国、インド、東南アジア諸国で増加が著しい。同社は引き続きグローバル展開を加速していく方針だ。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1319098816.pdf