2011年10月21日
農業生物資源研、遺伝子組換え「イネ」 11月8日に収穫
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省の農業生物資源研究所は、遺伝子組換えイネ(スギ花粉症治療イネ)の栽培を、茨城県つくば市の同研究所隔離ほ場で7月21日に田植えし、実施してきたが、順調に生育したため11月8日に収穫することを決めた。

農業生物資源研究所では、遺伝子組換え技術を用いてスギ花粉症を治療する治療薬の候補として、スギ花粉症治療イネ(OsCr11)を開発した。今回の栽培実験は、OsCr11の生物多様性影響評価のためのデータを収集ために実施している。

収穫後のイネは、医薬品(スギ花粉症治療薬)開発の一環として、加工プロセスの開発、スギ花粉症治療米の治験薬としての有効性および安全性の評価(動物実験)を行うための材料として使用する予定である。

また、11月8日のイネ収穫の一方で、来年3月上旬まで越冬性の調査を行う予定である。
平成24年度以降の栽培は、23年度と同様に行い、平成26年3月まで実施する方針である。