2011年10月21日 |
三菱化学アナリテック、新型有機炭素分析装置「TOC計」発売 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:三菱化学アナリテック |
分析・計測機器が専門の三菱化学アナリテック(本社:三重県四日市市、土橋幸二社長)は21日、新型のTOC計(燃焼式全有機炭素分析装置) を開発、商品名「TOC300V」として本格発売すると発表した。 同社は2008年、三菱化学の全額出資によって設立された。三菱化学が持つ分析技術を基に、分析機器・計測機器の開発・製造・販売や、各種受託分析・環境分析事業を展開している。 今回開発した「TOC300V」は、懸濁物質を含む河川水・湖沼水・工場排水中の測定を簡単に行うことができるなど、以下の特徴を持っている。 (1)配管やバルブの詰まりの原因となる固体分も直接投入できる、新開発の「ダイレクトインジェクション方式」により、懸濁物質を含むサンプルでも簡単測定 できる(特許出願中) (2)ヨーロッパの環境規格、「EN1484 (ISO 8245)」 に採用されている「セルローステスト(懸濁物試験)」に使用可能である。 (3)試薬、燃焼管、排液などの交換が容易である。 価格は1台550万円。初年度50台、2億5000円の売上を見込む。 <用語の解説> ■TOCとは :水中に含まれる有機物の総量を示す。有機物を構成する炭素分を測定することで水質汚濁の程度が把握できるため、水道水の水質基準にも利用されている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1319173412.pdf |