2011年10月24日 |
帝人、バイオプラスチックでフィルムとシートを開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は、これまで繊維やプラスチック成形材料の形で市場開発を進めてきた高耐熱性バイオプラスチック「バイオフロント」について、このほどフィルムおよびシートを開発した。 これは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のイノベーション推進事業を利用して開発した。 開発したフィルムおよびシートは、 (1)高透過率・高強度を特徴としたパッケージ・印刷基材用途 (2)高透過率・低熱収縮・光学等方性を特徴とした光学フィルム用途 (3)白色散乱を特徴とした白色反射・印刷基材用途 (4)未結晶・高透明を特徴とした透明基材・加飾フィルム・インサート成形・ブリスターパック用途 の4つの用途展開を目指しており、現在、順次ユーザー評価を進めている。 このような用途展開ができるのは、「バイオフロント」がポリD乳酸とポリL乳酸によって形成されるステレオコンプレックス結晶構造に起因するもので、延伸加工することなく結晶化させても高透過率を確保できることによる。 同社は、「バイオフロント」の用途を繊維や樹脂、フィルムおよびシートに広げることで、「環境ビジネス」の中核素材に育成できるとみている。 |