2011年10月28日
三菱ガス化学、中国でガラスエポキシ銅張積層板事業展開
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

三菱ガス化学は28日、中国内で高性能ガラスエポキシ銅張積層板(高性能FR-4)の市場開拓を本格化するため、広東省の大手積層板メーカー、広東生益科技有限公司(本社;広東省東莞市、李錦薫事長)に製造委託することにしたと発表した。

今年12月には中国内で製造委託品のサンプル出荷を開始し、2012年初から本格販売を開始する。初年度数億円、2年度には十数億円の売上げを目指す。

「高性能FR-4」は、三菱ガス化学が独自技術で開発。高多層プリント配線板に適した高耐熱性樹脂を使用しており、高速電気伝搬・低伝送損失などの優れた電気特性を有する。

現在、子会社のエレクトロテクノ社(本社:福島県、渡辺哲志社長)で製造し、三菱ガス化学が引き取って国内外に販売している。今後、情報通信機器分野を中心に中国・アジアの各地で市場の拡大が見込まれることから、製造委託の形で市場展開を加速することにした。

製造委託先の広東生益科技有限公司は、プリント配線板用銅張積層板及びプリプレグの製造販売会社で1985年の設立。資本金1095百万人民元(約142億円)、従業員2785人で、2010年の売上高は5486百万元(約713億円)。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1319783199.pdf