2011年10月31日
タカラバイオ、CAR遺伝子治療の臨床開発プロジェクトに着手
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:タカラバイオ

タカラバイオは31日、悪性リンパ腫である非ホジキリンパ腫を対象としたキメラ抗原受容体(CAR)を用いた遺伝子治療の臨床研究を日本で実施するため、米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(MSKCC)との間で提携契約を締結したと発表した。同社は、MSKCCが保有するCAR遺伝子治療の臨床試験に関するデータや材料の提供を受け、日本での臨床研究に使用する。

CAR遺伝子治療には、ヒト白血球抗原(HLA)の型に依存せず、より多くの患者に適用することができる特徴がある。MSKCCは、2007年より白血病を対象にしたCAR遺伝子治療の臨床試験を実施している。

タカラバイオは、自治医科大学に設置した寄附講座「免疫遺伝子細胞治療学(タカラバイオ)講座」(小澤敬也教授)と共同で、非ホジキリンパ腫を対象にしたCAR遺伝子治療の臨床開発プロジェクトを推進する。

同社は、MSKCCから提供を受けるCAR等を利用し、臨床研究に使用されるGMPグレードのレトロウイルスベクターを製造する計画である。自治医科大学附属病院では、2013年度を目標に臨床研究を開始する計画である。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1320025486.pdf