2001年02月08日
グランドポリマー、住化との統合視野に「中期戦略」まとむ
2003年春、堺にS&BでPP20万トン設備新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産、住友化学、三井化学

 グランドポリマーはこのほど、三井化学-住友化学両社の事業統合を視野に入れた、新たな事業戦略を「中期経営計画」として策定した。「住友化学との統合効果を最速で実現する」など、3つの柱からなっているが、競争力強化のため、PP(ポリプロピレン)プラントのS&Bによる年産20万トン新設計画も含まれている。住友化学に説明し、今年度内に最終確定する。
 今回の中経計画は(1)住友化学との統合をスムースに行い効果を最速で出す(2)2003年春完成を目標に、大阪堺地区(宇部興産用地)にPP年産20万トンの気相法新プラントを建設し、既存の2系列合計13万3,000トン設備を廃棄する(3)統合後は住化が米国、シンガポールにもっている工場と一体的運営を図ることにより、体制が強化するが、さらにアジア地域での基盤を強化していくための方策を急ぐ、が内容となっている。
 グランドポリマーのPP生産能力は現在約70万トン、住化グループと合わせると、一挙に170万トンと、世界第4位のPPメーカーに浮上。