2011年11月08日
農水省、モンサントとデュポンの遺伝子組換え作物を承認の方針
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全)
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省は、日本モンサント社から承認申請があった遺伝子組換え農作物のダイズ2種、デュポン社から承認申請があった遺伝子組換え農作物のトウモロコシ1種についての「食用または飼料用のための使用」を承認する方針を固めた。同省では近く、正式決定する。

遺伝子組換え農作物については、「隔離ほ場での栽培」や「食用または飼料用のための使用」の場合、農水省の安全性評価や生物多様性に対する影響評価の審査を受けたうえで、同省の承認が必要となっている。

同省に承認申請があったのは、日本モンサント社から遺伝子組換え農作物のダイズ(新たに付与された形質は、低飽和脂肪酸、高オレイン酸、除草剤グリホサート耐性)、ダイズ(同ステアリドン酸産生)の2品種、デュポンやから遺伝子組換え農作物のトウモロコシ(同チョウ目害虫抵抗性、コウチュウ目害虫抵抗性、除草剤グリホシネート耐性、除草剤グリホサート耐性)1品種である。

同省は、これら3品目について生物多様性影響評価を行い、学識経験者から「生物多様性への影響がある可能性はない」との意見を得た。

この結果を受け同省では、生物多様性影響が生じる恐れはないと判断し、承認する方針を固めた。