2011年11月09日
出光興産、ベトナムでバイオ燃料用植物「ヤトロファ」試験栽培
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:出光興産

出光興産は9日、ベトナムのペトロベトナムオイル(PVオイル=本社:ホーチミン市)と共同で、バイオディーゼル原料の一つである、「ヤトロファ」の試験栽培を行うと発表した。今後は栽培技術の確立など事業化に向けた取り組みを本格化する。

ヤトロファは非可食の油脂性植物で、樹高は3-8メートル。種子に油分を豊富に含んでいるためバイオディーゼル原料として注目されている。

やせた土地でも生育が早く、干ばつや病気に強い。施肥しなくても1ヘクタール当たり約5トンの種子が収穫できる。ただ、事業化に当たっては単位面積当たり収穫量をさらに上げる必要がある。

そこで出光興産はPVオイルと共同で、ベトナム中南部のビンディン省で今年6月からヤトロファの試験栽培を開始した。

今月8日にはベトナム政府関係者を招き、現地で技術セミナーと収穫祭を開催した。今後は試験栽培を3カ所、計6ヘクタールに拡大し、再生可能エネルギーとしての可能性を追究してく方針だ。


ヤトロファ農場

ヤトロファの実