2011年11月14日 |
農水省、福島で森林・木材産業への放射性物質緊急調査 |
【カテゴリー】:行政/団体(環境/安全) 【関連企業・団体】:農林水産省 |
農林水産省は、福島原発の周辺地域の大半を森林が占めているため、地域の基幹産業である林業・木材産業が深刻な影響を受けていると判断、年内に「森林・林業・木材産業に関する放射性物質緊急調査」を実施する方針である。 具体的には、次の5つの事業を実施する。 (1)森林内における放射性物質実態把握調査事業(森林内に降下・付着した放射性物質について、森林内の空間分布と空間変位形成メカニズムを解明するため、樹木や土壌を調査) (2)安全な特用樹等の安定供給対策事業(放射性物質が特用樹等へ与える影響に関する知見の収集・分析を行うため、原発周辺地域の特用樹等の放射性物質の測定・影響を緊急調査) (3)木材産業に係る放射性物質調査・解析事業(原木の受け入れから木材製品の出荷までの工程における木材製品に係る放射性物質の調査・分析および安全性の検証を実施) (4)森林内における放射性物質測定設備の整備(森林内における放射性物質の測定・分析設備を整備するとともに、作業者の安全性の確保に必要な施設を整備) (5)森林域における放射性物質流出抑制対策調査(放射性物質を含む土砂の崩壊・流出を抑制する治山対策を検討するため、衛星写真や航空レーザー等により危険個所の把握する調査を実施) 同事業実施費用として、総額5億9100万円を平成23年度第3次補正予算に計上した。 |