2011年11月15日
トクヤマ、多結晶シリコンのマレーシア2期計画を9カ月前倒し
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:トクヤマ

トクヤマは、多結晶シリコンのマレーシア第2期プラント(年産1万3800トン)の土地造成中であるが、営業運転開始時期を当初予定の2015年1月から2014年4月に9カ月前倒しすることを決めた。

これに伴い、徳山製造所の増設(年産9200トンから2013年に同1万1000トン体制)、マレーシア第1期プラント(2013年6月の営業運転開始を目指し同6200トン体制)と合わせた多結晶シリコンの年産能力3万1000トン体制は、2014年4月に繰り上げ実現することになった。

とくに、グリッドパリティ達成のためのモジュール価格は1ワット当たり1ドル以下と予想し、その際の多結晶シリコンの想定価格は1㎏当たり40-45ドルになると想定されている。これに対してトクヤママレーシアのコスト競争力は、[1]水力発電による安価な電力の安定確保[2]マレーシア政府からの投資優遇措置―も加わって、多結晶シリコン価格が同40ドルでEBITDAマージン50%程度のコスト競争力を持つという。

こうした競争力を背景に、ユーザーとの販売契約は、第1期プラント分は長期契約でほぼ完売となっており、第2期プラント分は現在、前受金と」長期契約をセットで交渉中である。