2001年02月07日 |
エチレン生産量、1月は前年比97.2%に縮小 |
ただし1月実績としては昨年に続く高水準 |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:昭和電工、三菱化学、経済産業省 |
経済産業省製造産業局が7日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、エチレンの1月の総生産量は67万2,600トンとなった。前月の実績を2.4%上回っている。前年同月に対比すると逆に2.8%の縮小となる。定修による運休プラントはない。 1月の総生産量が前年同月を下回ることは予め予想されていた。これは、昭和電工が昨年9月末に大分の年産24万1,000トン能力(定修実施年は22万1,000トン)のエチレン第1号機の操業を停止したのに続いて、三菱化学が今年1月12日をもって四日市の同30万1,000トン設備(同27万6,000トン)の運転を同じく打ち切ったことで11社トータルの1月の生産能力が前年を下回る規模に縮小するのが明らかとなっていたためだ。また、昨年末から今年はじめにかけて減産を表明するセンター会社がいくつか出てきたこともあって、関係者の間には、1月の縮小率がかなりの規模になるとの見方が広がっていた。 それだけに、実際の減産率が2.8%にとどまったことに対しては首をかしげる向きが少なくない。平均稼働率は稼働率は99.5%なので事実上フル操業と言える。1月の生産規模としては、昨年1月の69万2,200トンに次ぐ史上第2位となる。 |