2011年11月18日 |
東ソー、南陽事業所排水口から基準値超えるEDC検出 |
【カテゴリー】:経営(環境/安全) 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーは18日、南陽事業所で13日に発生した火災事故の後、工場の排水口付近から、排水基準値を超えるEDC(1,2-ジクロロエタン)が検出されたと発表した。 第二塩ビモノマー(VCM)製造プラントで火災事故が発生したのは11月13日午後で、翌14日午後3時30分ごろ鎮火した。 その後、排水口から出る排水を調査したところ、西排水口から排水基準値(0.04ミリグラム/リットル)を超えるEDCが検出された。 11月15日午後6時30分に採取した試料中に0.15mg/L、同17日午前10時15分にはだいぶ下がったものの、やはり0.051mg検出された。 同社では、災害事故時に第二VCMプラントから漏洩したEDCが冷却用散水とともに排水経路へ流出したとみている。現在、構内に土嚢を構築プラント外への流出防止に努めている。排出口は瀬戸内海に通じている。 今後、EDCの除去方法についての検討を急ぐ。また、公共用海域の影響も調査する。 <用語の解説> ■EDC(1,2-ジクロロエタン) :二塩化エチレンともいい、塩ビモノマーの生産に必要な中間原料。クロロホルムのようなにおいを持つ無色の液体で、水質汚濁防止法では排出基準として、0.04mg/L以下と定められている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1321601019.pdf |