2011年11月19日
東ソー・南陽事業所「第3報」、停止設備はポリエチレン、CR、日ポリなど
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー

東ソーは18日夜、南陽事業所の第二塩ビモノマー設備火災事故に関する「第3報」として、同日午後7時現在の判明状況を発表した。

この中で、事故発生個所について「塩ビモノマー精製工程中の塩酸塔周辺設備と推定される」との見解を示した。発生原因の詳細はなお調査中。

この事故により、同事業所内の塩ビモノマー設備は現在、1-3号機(合計年産120万トン)すべてがなお停止している。第一塩ビモノマー設備(年産25万トン)は定修のため停止中。第三塩ビモノマー設備(40万ン)は、火災事故の原因特定が必要なことから自主的に停止している。

同事業所のその他のプラントでは、東ソー・エスジーエムの石英ガラス工場に建屋・設備損傷の被害が生じ、現在運転停止中。稼動再開見通しは立っていない。

また、二次災害防止のため、以下の製造設備、連結子会社工場が現在自主的に停止している。今後、安全を確認し次第、順次再開する。

【停止中】
・ ポリエチレン(LDPE)
・ クロロプレンゴム(CR)
・ クロロスルフォン化ポリエチレン(GSM)
・ ペースト塩ビ
・ ジルコニア
・ 一酸化炭素
・ アニリン
・ 日本ポリウレタン工業

【稼動中】
・ 電解(最低ロードで稼働中)
・ 動力
・ セメント
・ 重曹
・ 臭素
・ エチルアミン
・ ハイシリカゼオライト
・ 東ソー ・ ファインケム
・ 東ソー ・ エフテック
・ 東ソー有機化学
・ 東ソー ・ シリカ

<用語の解説>
・ 塩酸塔 : 二塩化エタン分解炉で生成した塩ビモノマーと、副生物の塩化水素を蒸留分離する設備。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1321601019.pdf