2011年11月22日
10月のPS国内出荷は5カ月連続の前年割れ、在庫調整へ減産続く
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

日本スチレン工業会は22日、ポリスチレン(PS)とスチレンモノマー(SM)の10月生産出荷実績を発表した。それによると、PSの生産は4万9847トン、前年同月比13%減で4カ月連続の前年割れとなっており、国内出荷の低迷を背景に在庫調整の減産が続いている。定修は1社1工場(昨年はなかった)だった。

国内出荷は5万2089トン、同8%減で5カ月連続の前年割れとなった。このうち、主力の包装用が同8%減で5カ月連続の前年割れであり、HIシート向けが引き続き不振で、OPS向けはほぼ前年並みだった。電機・工業用は9カ月連続の前年割れで、とくにデジタル家電向けが不調、生活家電向け・事務機器向け・記録メディア向けも低調だった。フォームスチレン(FS)用は同5%増でボード向けが好調だった。

輸出は同15%減で17カ月連続の前年割れとなった。月末在庫は、減産効果で8万563トンとなり前月よりも5%減少した。

一方、SMは、生産が減産を背景に同21%減、7カ月連続の前年割れとなった。国内出荷は各用途とも軒並み前年割れとなり、8-9月にプラスだったアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)向けがマイナスとなった。輸出は円高に伴う採算悪化で38%の大幅減となった。出荷計は輸出減を背景に同22%減で7カ月連続の前年割れとなった。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1321937311.pdf