2011年11月24日

製薬大手26社の3月期第2四半期決算は減収減益

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：日本製薬工業協会

日本製薬工業協会の調べによると、製薬大手26社の2012年3月期第2四半期決算は、売上高が4兆1923億円で前年同期比2.8％の減収、純利益は4575億円で同2.6％の減益になった。 売上高は、一部の海外主力品の特許期間満了に伴う後発品参入と円高の影響による海外売上高の減少が、新製品による国内売上高の増加で補いきれずに減収（増収14社、減収12社）となった。 利益面では、売上高が減少したものの販売管理費も減少したため、営業利益で1.1％の減益、経常利益で0.4％の減益といずれも小幅なものとなった。純利益は、経常利益の減少に加え、震災に伴う特別損失を110億円計上したため、2.6％の減益（増益17社、減益9社）になった。 3月期通期見通しは、売上高が8兆3291億円で前期比0.1％の増収、経常利益が1兆1880億円で10.1％の減益、純利益は7273億円で同10.0％の減益を見込んでいる。 通期ベースでは、下半期以降も引き続き円高や特許期間満了に伴う後発品参入の影響が想定されるが、海外企業買収などで補われるため、売上高は微増となる見通しである。経常利益および純利益は、海外企業の買収に伴う償却費用を含む販売管理費の増加により、それぞれ減益となる見通しである。