2001年02月06日 |
中国の汎用樹脂輸入、12月はポリオレフィンが大幅増 |
年計は6樹脂全てが前年超えに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
大手商社が入手した中国の昨年12月の輸入通関統計によると、汎用6樹脂(ポリオレフィン3樹脂とPS、ABS、PVCの計6樹脂)の昨年12月における輸入数量は前年同月に比べてポリオレフィン3樹脂が著しい伸びを遂げ、またPVCも16.1%増となった。しかし、PSとABSの両スチレン系樹脂はともに前年を下回っている。この中では、LDPEの84.5%増、HDPEの54.9%増、PPの28.9%増が特に目を引く。 年トータルでは、6樹脂全てが前年を上回っている。中でもHDPEは26.3%増と大きな伸びを遂げた。 12月単月でも年計でも全体に量が多いのは韓国品である。12月単月の対前年同月比伸張率も韓国品は全体に高率だ。PVCは2.14倍であり、LDPEは41.6%増、HDPEは87.1%増、PPは56.0%増となっている。PSだけが11.2%の減少である。 もっとも年計の実績は、HDPE、PP、ABSの3樹脂が前年を上回っている反面、LDPE、PS、PVCの3樹脂が減少している。 一方、日本品の12月単月は韓国品とは逆に減少が目立つ。LDPEだけが4.4%増で、他の5樹脂はHDPEが71.1%減、PPが47.2%減、PSが42.8%減、ABSが45.0%減と大幅に縮小しており、PVCもわずか5%ながら減少している。特に下期に入って中国のオファー価格が下がったことで多くの樹脂メーカーが輸出意欲を 減退させたことが大きな要因と見られている。 http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/trade/china/chinap12>2000年12月中国樹脂輸入通関実績(表) ※Eメール会員の方のみご覧になることができます。 ※iモードではご覧になることができません。 |