2011年11月30日
三菱樹脂、小型の吸着式冷却・冷凍機を共同開発
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営)
【関連企業・団体】:三菱樹脂

三菱樹脂は30日、吸着式冷凍機メーカーのユニオン産業(本社:富山市、澤井勇社長)と共同で、小規模施設向けの小型冷却・冷凍機(冷凍能力:10kW)を世界で初めて開発したと発表した。平塚工場でフィールドテストした後、来年1月から両社で本格販売を開始する。

吸着材に三菱樹脂のゼオライト系水蒸気吸着材「AQSOA」を使用し、ユニオン産業の冷凍機と一体化した。従来のコンプレッサー型冷凍機と比べ、使用電力の大幅削減と省エネ化、CO2排出削減を同時に実現した。

両社は今回、名古屋大学小林敬幸准教授らの研究チームの協力を得て、同冷凍機を開発した。
サイズは長さが2,260ミリ、幅950ミリ、高さ2400ミリとコンパクト。従来型冷凍機に比べて設置面積が40%以上縮小し、合理化した。メンテナンスコストなども抑えることができる。

両社は今後、コンビニやレストランなどの小規模施設をターゲットに販売活動を展開する。
三菱樹脂だけで2015年度30億円の売上げを目指す。


【ユニオン産業株式会社の概要】
・ 本社 :富山県富山市南央町3 番33 号
・ 代表者 :取締役社長 澤井 勇
・ 資本金 :28 百万円
・ 主な事業 :吸着式冷凍機の製造・販売

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1322619327.pdf