2011年12月01日
横浜ゴム、風力発電機向け油圧ホース市場に参入
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:横浜ゴム

横浜ゴムは30日、三菱重工業の洋上風力発電機設備向けに、油圧ホースアセンブリ(接続金具付きホース)の納入を開始した。同社のホースアセンブリが風力発電設備に採用されるのは初めて。

この風力発電設備は誘導発電機と呼ばれるタイプで、風力を受けて回転する羽根と、発電機の間に増速機(ギアボックス)が設置される構成になっている。増速機は油圧装置によって羽根の回転数を高めて発電機に伝える役割を果たす。横浜ゴムのホースアセンブリは増速機をはじめとする油圧機器内で使用される。

従来、同型の風力発電設備には、ホースと油圧機器の接続部分にさまざまなタイプの継手が採用されてきた。今回、油漏れへの信頼性向上や発電機収納部分のナセル内にコンパクトに配管するため、ORS(O-Ring・Face・Seal)継手が選定された。増速機に採用した直径50ミリホース用の金具は規格外だったため、新たに開発した。

横浜ゴムは、建設機械向けをはじめとして多種多様な油圧ホースを生産してきたが、今後は油圧装置を必要とする風力発電機向けにも、ユーザーニーズに合わせたさまざまな製品を開発していく方針である。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1322641789.pdf