2011年12月02日
経産省、第1回ナノ物質の管理検討会を開催
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:経済産業省
第1回ナノ物質の管理に関する検討会

経済産業省は2日、第1回ナノ物質の管理に関する検討会(座長・竹林亭慶應義塾大学教授)を同省で開催し、ナノ物質の適正な管理のあり方について検討に乗り出した。

ナノ物質を利用した工業製品が実用化段階にあるが、粒径は小さいため、従来の材料とは異なる特性や形状を有するため、ヒトへの健康被害を及ぼすとの指摘があり、その安全性を巡り国際的に問題化している。

同省では、平成21年に「ナノマテリアル製造業者等における安全対策のあり方研究会報告」をとりまとめ、「ナノマテリアル情報収集・発信プログラム」の結果を公表し、産業界の自主的な取り組みを促進してきた。

とくに、産業技術総合研究所や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究成果も相次いで公表されたことから、最新の科学的知見を踏まえ、使用実態やライフサイクルを考慮したナノ物質のリスク管理等を整理し、ナノ物質の適正な管理のあり方を検討することにした。

具体的な検討項目は次の4点である。
(1)人の健康に影響を与える可能性のあるナノ物質に共通する有害性の検討。
(2)ナノ物質の定義を充足するサイズや形状等の計測方法の検討。
(3)ナノ物質の使用実態やライフサイクルのばく露を考慮したナノ物質のリスクに関するケーススタディとリスクの検討。
(4)ナノ物質のリスクを踏まえた適正な管理のあり方。