2001年02月05日 |
PS、旧正月明けのアジア市況は20ドル上昇 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
旧正月明けのPS(ポリスチレン)アジア市況は、GPPS(汎用ポリスチレン)のCFR香港価格でトン当たり730~770ドルと10~20ドル上昇している。一方で原料SM(スチレンモノマー)はやや下がったため、先行きはやや不透明であるが、依然として中国市場ではSM、PSとも先高感が強い。 アジアのPSは、最大の市場である中国において米国のクリスマスシーズン向けの需要が盛り上がらなかったこともあって、昨年後半以降は徐々に市況が軟化し、低レベルで推移してきた。また、商社筋は「中国の樹脂メーカーは、自分たちが売りたいと思う値段を設定し、これに見合う価格のSMが手に入らなければ設備を止めてしまう」など、以前に比べよりシビアな経営を進めていると見ており、SMが旧正月前に上昇し、明けてから下落に転じたのに対し、PSが旧正月明けから上昇しているという現象もうなずける、としている。 ただし、3~6月にかけてアジアのSM設備は、日韓を中心に定修が集中することなどもあって、SMの市況は先高感が強いため、PSの市況もSM市況の上昇とともにまだ上昇すると見る声が多い。 |