2001年02月05日
藤沢薬品工業、抗精神病剤「セロクエル錠」を発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:藤沢薬品

 藤沢薬品工業は5日、抗精神病剤「セロクエル錠」(一般名:フマル酸クエチアピン)を2月6日に発売する、と発表した。
 同剤はジベンゾチアゼピン系の非定型抗精神病剤で、脳内におけるセロトニン5-HT2受容体、およびドパミンD2受容体をはじめとする種々の受容体に対してバランスよく親和性を有し、陽性症状のみならず、従来の定型抗精神病剤では改善効果が期待できなかった陰性症状にも改善効果を示すなどの特性をもつ。
 同剤はゼネカで開発され、1997年米国で発売、既に世界70ヶ国以上で承認されている、日本ではアストラゼネカ社のグループ会社のアストラゼネカ株式会社が2000年12月承認を取得、2001年2月2日に薬価収載された。
 同社は、ゼネカ社から2000年12月に日本の独占的販売権を取得している。同社は従来から精神神経疾患領域で大きなシェアを有しており、同剤の発売が臨床における新たな選択肢の提供となり、精神分裂病の治療に一層貢献できるとしている。