2001年02月05日 |
PVCの中国向け輸出、旧正月明け引き合い活発化 |
日本メーカーは2月分620ドルをオファー |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
塩化ビニル樹脂(PVC)の中国向け輸出は、旧正月が明けた先週から徐々に引き合いが活発化してきており、懸念されたていた在庫も積み増しされておらず、日本メーカーでは2月分をCFR・トン620ドルでオファー、600ドル台への回復を目指し交渉を本格化させている。 大手塩ビメーカー筋によると、昨年12月には560~570ドル水準であったPVCの中国向け輸出価格だが、1月分は590~600ドルと上昇に転じ、2月分についても引き上げ交渉を続けている。中国では窓枠、パイプ向けを中心に需要は堅調に推移しているものとされており、在庫も大きく膨らんでおらず、引き合いが続いてくることが期待されている。一方、米国からの玉流入についても数量は増加しておらず、米国での天然ガスなど原料の高騰もあり、アジア市場への影響は無いとの見方が支配的となっている。 日本メーカーでは、現在の原料事情などを考えると引き続き価格引き上げを行っていくことになるとしており、2月は600ドル台を回復、その後は630~640ドルを目指していくことになるとしている。 |