2011年12月16日 | |
三菱樹脂、LiB用の高耐熱セパレータを開発 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術(経営) 【関連企業・団体】:三菱樹脂 |
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三菱樹脂は16日、リチウムイオン二次電池(LiB)用の高耐熱セパレートを開発、LiB4部材(正極材、負極材、セパレータ、電解液)を販売する三菱化学と連携しながら2012年度中に発売を開始し、2013年度に量産化すると発表した。2015年度に通常のセパレータを含め全体で7200万㎡の販売を目指す。 同社は、2009年に独自のLiB用乾式法セパレータ「セパレント」を開発、長浜工場で年産1万2000㎡の新規ラインを建設し、携帯電話やデジタルカメラ、ノートパソコン向けに販売を開始した。 しかしセパレータ市場では2010年度から自動車向けの需要が拡大しており、2015年度には市場全体の4割を占める見通しとなってきた。そこで同社は、自社の乾式法セパレータに独自の耐熱コートを行った高耐熱セパレータを開発した。200℃以上の耐熱性を有し、電池の短絡防止に寄与するだけでなく、長年培ったコーティング剤の開発猟区とコーティングプロセスにより、市場に流通している耐熱セパレータ(湿式法)より大幅なコスト競争力に優れるのが大きな特徴である。 現在、ユーザー毎の性能評価及びカスタマイズを実施しており、2012年度中の発売を目指している。2013年度に高耐熱セパレータの量産化を行い、2015年度にセパレータ全体で年産7200万㎡の規模に拡大させる方針である。量産設備は関係会社に設置する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1324019316.pdf |