2011年12月21日
【日本および世界の化学史】(日化協編)をアップしました
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:日本化学工業協会、ケムネット東京

ケムネット東京ではこのほど、日本化学工業協会が“世界化学年”を記念して作成した、化学年表「日本および世界の化学史」をファイル化し、CNT「資料室」に保存しました。

日本の「化学」は、江戸時代(安永3年、1774年)に蘭学者・杉田玄白が翻訳刊行した「解体新書」をもって始まったようです。「化学書」刊行になると、やや下がり1837年に宇田川榕庵が訳した「舎蜜開宗」が第1号になるようです。

時代が明治に入ると、化学肥料や日用品、石炭産業などが興りはじめ、東京人造肥料(現日産化学)、長瀬商店(現花王)、小林富次郎商店(現ライオン)、沖の山炭鉱組合(現宇部興産)など、“やる気”の企業がぞくぞくと名乗りをあげてきます。

また時代とともに、カーバイドから合成樹脂、石油化学と新しい産業が次々に誕生し、歴史を“塗り替え”ていきます。2000年代に入ると、ノーベル化学賞受賞者が白川英樹、野依良治、田中耕一、根岸英一、鈴木章の各氏と相次いで誕生し、“日本の技術レベル”の高さが発揮されます。「化学史」はそういった化学工業の歴史が、世界の化学関連の動きとともに一覧表になっていて、一目でわかる内容となっています。

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