2011年12月22日
東レ、そう痒症改善剤で鳥居薬品との共同開発を解消
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは22日、血液透析患者におけるそう痒症改善剤「レミッチ カプセル」(一般名:ナルフラフィン塩酸塩)の新たな適応症(慢性肝疾患に伴う難治性そう痒症)について鳥居薬品(本社・東京都中央区、松尾紀彦社長)と共同開発を進めてきたが、同社との間で共同開発を解消することで合意したと発表した。

現在、新しい適応症の研究開発は、第Ⅲ相試験段階にあるが、今後は東レが単独で行い、肝疾患領域におけるこれまでの実績をもとにポテンシャルの極大化を図っていく方針である。

今回、鳥居薬品は、重点領域である腎・透析領域で「レミッチ カプセル」の販売に専念する方針を決め、新しい適応症での共同開発の解消を東レに申し入れていた。

「レミッチ カプセル」は、東レが製造発売元、鳥居薬品が販売元、日本たばこ産業が提携する3社体制できが、従来の適応症領域ではこの3社体制が継続される。