2012年01月10日
中国 安徽省に都市ベルト産業モデル地区建設 
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

安徽省は南京から江西省に流れる長江流域に沿って工業・都市化の皖江(カコウ)都市ベルト産業モデル地区を建設することになり、日系企業の参加を呼び掛けている。このモデル地区は2010年1月に国務院から承認されたもので、2015~20年までに完成させる。

同省はこれまで西側の省都・合肥や東側の蕪湖を中心に産業を発展させてきたが、中央政府の中部勃興戦略に対応して同モデル地区の基本計画を作成した。これによると南京側の馬鞍山から蕪湖、銅陵、池州、安慶、宜城など合肥を含め9都市と59の県を対象にしている。

2015年にはモデル地区の生産高を08年の2倍強とする目標を立てている。省は現在、高速鉄道、高速道路、内陸河川航路を主体とした交通システムを構築している。合肥から南京まで1時間、武漢まで2時間、上海まで3時間の距離だ。

省の人口は6,800万人、総面積139,400平方キロ。10年の総生産額は1兆2,263億元強。農林資源や鉱物資源が豊富で、158種に及ぶ。また石炭、鉄、銅,イオウ、石灰岩などの埋蔵量は全国で5位。省級以上の工程技術研究センターは205カ所、大学と専門学校は約100校。

外資企業は紡績から機械、電子、化学、農業などに広がっている。これまでにユニリーバ、ABB、三菱商事、日立建機、DELPHI、ハネウエル、新日鉄、JOHNSON CONTROLなど51社が投資している。

戦略的な新興産業の発展については、電子情報、省エネグリーン、新型材料資源、生物(生物製薬、現代漢方薬、生物農業など)、新エネルギー、高級設備製造(NC工作機など)、新エネルギー自動車、公共安全などの分野。
省ではこれらのプロジェクトについて106の具体的な項目を提示している。

問い合わせは国際貿易促進協会(TEL:03-6740-8271)