2012年01月10日 |
わが国SMメーカー6社体制、266万トンに |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
スチレンモノマーの事業環境は、このところ欧米の需要低迷や中国・中東での能力増強による需給緩和、円高進行による競争力低下など、厳しい状況が続いてるが、モノマーメーカーの間にも新しい動きが出てきた。 住友化学が千葉スチレンモノマーから撤退し、電気化学工業が完全子会社化する。また電化は従来から千葉工場に持つ自社プラントを停止し、一基生産体制にするというもので10日、それぞれ両社が発表した。 わが国のSM生産量は2006年の353万トンをピークに年々減少し、10年には293万トン、11年は1-11月合計で250万トンとさらに落ち込みが予想されている。 メーカーでは三菱化学の対応が最も早く、昨年3月にSM事業から完全撤退した。鹿島工場の年37万1000トン設備を廃棄した。住化、電化両社の今回の事業縮小発表はそれ以来となる。 経産省化学課によると、SMメーカーは2010年12月末現在の8社年産327万8000トンから今年4月には6社266万7000トンとなる。その他のメーカーから能力変更などの報告はないという。 メーカー別スチレンモノマー生産能力(トン/年)は以下の通り。(今年4月以降見込み) ◇旭化成ケミカルズ 678 ◇出光興産 550 ◇新日鉄化学 422 ◇太陽石油化学 335 ◇電気化学工業 270 ◇日本オキシラン 412 (合計) 2,667 |