2012年01月10日
東レ、仏の炭素繊維子会社を100%子会社化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは10日、70%出資するフランスの炭素繊維製造販売子会社「SOFICAR」の全株式を取得し、100%子会社化したと発表した。

これは、フランス側のパートナーで30%の株式を保有するArkema社との間で合意に達したもので、100%子会社化に伴い社名を「Toray Cabon Faibers Europe」(CFE、トーレ・カーボン・ファイバーズ・ヨーロッパ)に変更する。

SOFICARは、東レグループ炭素繊維複合材料事業の欧州拠点として事業拡大を進めてきた。
現在、炭素繊維焼成能力は年産5200トンだが、世界的な炭素繊維の需要拡大が見込まれるため、今回の100%子会社化を機に「新生CFE」での更なる焼成能力の拡大と、炭素繊維原料であるプリカーサや航空機向けプリプレグの新規生産化など、炭素繊維「トレカ」の一貫生産体制の構築と事業拡大を加速させる方針である。