2001年02月01日
カーボンブラック、2001年需要は微減の見通し
2000年総需要は過去最高を更新
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:カーボンブラック協会

 カーボンブラック協会は1日、2001年の需要見通しをまとめた。2001年は内需が微減となる一方、輸出はほぼ横ばいとなる見込みで、総需要は84万4,020トンと0.9%減少する見通し。また2000年の総需要は内需、輸出とも堅調であったことから3.6%増の85万1,650トンとなり、過去最高となることが確実となった。
 2001年は日本経済では、全体的に輸出動向が懸念され、その中で個人消費を同立て直すかが課題であるとしている。同協会が今回の需要見通しの指標として挙げている、自動車、タイヤ、一般ゴムの2001年生産見通しは、自動車が前年比1.3%増の1,027万7,000台、タイヤが0.6%減の113万4,490トン、一般ゴムは0.6%増の34万トンとなっている。自動車需要は2000年に比べ底堅いと言われているものの、タイヤは輸出の回復がいつ頃になるかが焦点となっている。
 これらを踏まえカーボンブラックの2001年需要は、内需のうちゴム用のタイヤ向けが1.6%減の59万2,200トン、一般ゴム向けが0.6%増の17万9,180トンと予想され、両者で1.1%減の77万1,380トン、一方非ゴム用は4万9,500トンと2%増加する見通しで、内需合計では0.9%減の82万880トンと微減が予想されている。一方昨年ゴム用を中心に好調であった輸出は2万3,130トンとほぼ横ばいの見通しで、総需要は0.9%減の84万4,020トンとなる見通し。
 また輸入は、2000年はゴム用、非ゴム用とも2桁の増加を記録したが、2001年はゴム用が横ばい、非ゴム用は3.8%の増加が見込まれており、合計では0.4%増の8万5,300トンと微増にとどまる見通し。

http://www.c-nt.co.jp/cgi-bin/passFile.cgi?FILE=data/miti/2001cb>2001年カーボンブラック需要見通し
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