2012年01月13日
カネカ、バイオマスター社の経営権を取得し再生加速
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは13日、再生・細胞医療の研究開発を加速させるため、最先端の再生・細胞医療であるCAL法の技術・治療法を持つバイオマスター(本社・横浜市中区、村瀬祥子社長、資本金1000万円、BM社)の株式83%を取得し、子会社化したと発表した。

BM社は、構造改革特別区域法に基づき、神奈川県で高度医療による病院経営を許可されている国内唯一の企業である。また、BM社が運営する高度美容外科の「セルポートクリニック横浜」では、患者の脂肪組織から得られる脂肪幹細胞を用いて乳がん治療後の乳房再建や顔面変性疾患治療を行っている。

カネカでは、2009年から間葉系幹細胞分離デバイスを理化学機器として販売開始する一方、分離デバイスと自動培養装置との一貫したシステムも開発するなど、再生・細胞医療分野で事業展開を図ってきた。

同社は、今回のBM社の買収により、脂肪由来幹細胞に関連する技術・製品開発を加速させるとともに、安全かつ有効な再生・細胞医療を実現するため、細胞の分離・培養の技術・製品開発を拡充させ、2020年に売上高500億円を目指す方針である。