2012年01月19日 |
JNC、「竹バイオエタノール」委託事業の実証設備が完成 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:JNC |
チッソの事業会社、JNC(本社:東京都千代田区、森田美智男社長)は19日、環境省の委託事業である「竹からのバイオエタノール生産技術の実証」設備が水俣製造所内に完成したと発表した。近く試験運転を開始する。プラントの設計・建設及び運転はJNCと子会社のJNC エンジニアリングが担当した。年間10KL程度の生産を見込む。 同社は、環境省から2010年度地球温暖化対策技術開発事業として「竹からの高効率バイオエタノール生産技術の実用化開発」を受託した。 食糧と競合せず、再生力の高い竹から、国際競争力を有する新規のバイオエタノール生産システムを確立するのが目的で、放置竹林の整備や森林の再生にも役立つ。 実証設備は、熊本大学、崇城大学の研究成果をもとに建設し、使用原料の竹材は、水俣市及びみなまた環境テクノセンターが水俣市内から調達した。 実証試験は2012年度末まで行ない、そこで得られたデータをもとに、竹バイオエタノールの事業性について検討する。 【プラントの構造】 ・敷地 :広さ430平方メートルの屋内設備で、2階建てデッキ構成。 ・設備内容 :竹の粉を糖にする設備(糖化設備)や、糖液を発酵してバイオエタノールを作成する設備(発酵 設備)など、9設備を設置。生産能力は実験設備のため確定できないが、10kL/年程度と推測される。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1326940913.pdf |