2012年01月23日
三井化学と大阪石化、エチレン設備で「省エネ最高賞」
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三井化学
三井化学大阪工場の冷熱回収装置

三井化学と大阪石油化学の両社は23日、大阪ガスと共同で堺・泉北地区コンビナートに導入した大規模なエチレンプラント省エネプロセスが、2011年度省エネ大賞の最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞したと発表した。

両社は大阪ガスと共同で、マイナス160度のLNG冷熱をエチレンプラントの省エネに大規模に利用する、世界初プロセスを確立し、原油換算で年間13,000KLの省エネを実現した。

エチレンやプロピレンは、原料ナフサなどを熱分解して製造するが、次の工程でそれらを分離・精製するためには大量の冷熱が必要で、従来はこれに大型冷凍機を使っていた。

一方、大阪ガスは、泉北製造所でLNG冷熱の約80%を液化窒素・ドライアイスの製造に利用してきたが、さらに有効な冷熱の利用が必要だった。

3社は共同で、エチレンプラントにこの冷熱を受け入れ、効率的に回収利用するプロセスを開発した。2010年10月から同プロセスの運用を開始し、大きなCO2削減効果を確認した。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1327307637.pdf